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特別栽培米とは~化学肥料を減らす理由~

特別栽培米とは、農薬・化学肥料の使用量を地域基準の5割以上抑えて育てたお米です。
今回は、おんじ屋流米づくりにおける、「化学肥料を減らす理由」をお伝えします。

  1. 植物は本来自分だけで育つもの
    植物には本来、「光合成」という生きるための素晴らしい術があります。
    だから、極言をいえば肥料をやらなくても育ちます。
    ただ、たくさんの実をつけるためにはたくさんのエネルギーが必要になるため、少し補助をしてやる必要があります。
    これが、肥料の本来の役目です。しかし、必要以上に与えてしまうと、作物は自分で働かなくても大きくなれると思い、肥料に頼ってしまいます。
    これが病気の元!いざ、悪天候が続いたり、病気が流行ったときに、自分を守る力が働かなくなってしまうのです。
    人間も食べてばかりでごろごろ動かないと、風邪を引きやすくなってしまいますよね。これには体の免疫力低下が考えられますが、植物も同じなのです。
  2. 自然本来の味を最大限に引き出す
    肥料を与える目的として、身体や実を大きくすることと、食味を上げるという2点があります。
    しかし、身体や実を大きくしようと化学肥料を過剰に与えると、かえってお米本来の食味が失われてしまう感覚があります。つまり、お米の「収量」と「味」は反比例関係、と私たちは考えています。
    私たちは量よりも質、もっといえば自然本来の味、いわゆる“雑味”や“旨み”を大事にしているため、化学肥料はできる限り最低限に抑える工夫をしています。
  3. 自然由来の素材で免疫も食味もアップ!
    化学肥料の代わりに、米ぬかやもみ殻など、稲作をするうえで副産物としてとれる自然の資材をたっぷりと活用し、土づくりを行っています。できるだけ外から持ち込んだものではなく、自分たちの田んぼからとれたものを最大限活用し、より自然的に循環させる方法が私たちの創業以来のこだわりです。
    自然の資材に多く棲む微生物たちの力によって、稲本来の免疫力が上がり、病気や気候の変化に負けない、健康で丈夫、なおかつ美味しいお米ができると信じています。